セレンの抗がん作用

微量元素セレンは、皮膚癌のリスクを減らすために重要な働きをするとして昔からがんに効く栄養素として報告されてきました。

アリゾナ州がんセンターの疫学者ラリー・ クラークが率いるチームは、セレンが以前に皮膚癌の治療を受けた人々の基底細胞または扁平上皮癌の再発の可能性を減らすかもしれないかどうかをテストするためにセレン摂取が高レベルの人々の皮膚癌の低下率を観察。

毎日のプラセボグループとビール酵母のタブレットにセレンの残りの半分200マイクログラムを与えるグループに分け調査報告しています。

合計1312人の患者を調査し、結果としてセレンは皮膚癌の再発を防止するという面でプラセボよりも優れていたことを発見され、それはいくつかの抗がん作用の特性を示した報告となりました。

またほかの研究報告ではセレンの摂取は様々な癌における死亡率がプラセボグループに対し、17%死亡率が下がるとも報告されています。

セレンの抗酸化作用と毒性

そもそも通常食品中のセレンの多くはたんぱく質に結合して存在し、その吸収はたんぱく質の吸収と同時に行われると考えられています。

通常ヒトの体内には体重1 kg当たり約250μgのセレンが存在し、体内での恒常性は尿中への排泄により保たれています。

セレンが抗がん作用期待できる大きな意味合いとしてはセレンが抗酸化システムに重要な役割を担っているからともされています。

セレンはほかにもアスコルビン酸の再生、甲状腺ホルモンの活性化と代謝に関係する酵素の構成成分というのも注目です。

ここまでいくと非常に重要な栄養素にも感じますが、サプリメントなどでの摂取には十分な注意が必要でセレンは毒性が強く、必要量と中毒量の差がとても小さいため、慢性的に過剰摂取すると、爪の変形や脱毛、胃腸障害、下痢、疲労感、焦燥感、末梢神経障害、皮膚症状などがみられます。

基本よほどのことがない限りは食品から摂取できる栄養素でもあるので、必要不可欠というよりは基本備わっているものとして知っておくのが良いかと思います。

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