運動と認知機能

人間の前頭葉は脳において最後に成熟する部分であり、また最初に加齢の影響が現れる部分でもあります。

前頭葉が司る実行プロセスは、行動の抑制や制御だけでなく、作業記憶や複雑な注意機能の協調にも関与しています。

いくつかの最上位の認知機能を司るこの重要な脳の部分は、加齢による有害な影響を最も受けやすいため、当然のことながら運動によるプラスの神経生物生理学的変化も影響を受けると推測されます。

実際、高齢者は運動による特異的効果をはっきりと示しています。

ある研究では、有酸素トレーニング群とコントロール群に分けられた高齢の男女において、非実行プロセスでは違いがみられませんでしたが、実行プロセスでは有意な向上が示されました。

これは言葉の認識の速度といった非実行プロセスは前頭葉の機能にそれほど依存せず、むしろの老化の遅い他部位に依存しているためであると考えられています。

この他、運動による効果は、さまざまな認知領域(速度、視覚空間処理、論理的思考など)にわたり認められることが分かっています。

 

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